SIL札幌日本語学校 クラスの基準

初級レベル

日常生活において不自由のない会話力を養う。漢字は学習教材の中に含まれているが、漢字学習より会話能力の習得に重点をおく。どのクラスでも、日本語で自分を正しく表現することを目指す。
初級Ⅱレベルの学習をしっかりした場合、日本語能力試験N-4級(旧3級)合格可能な場合もある。



Beginner

Zero Starter。日本に初めて滞在し、日本語に初めて接するレベル。


Elementary Ⅰ

日本に半年〜一年以上滞在し、日本語の音を聞き取り、日常生活で日本人と最低限の意思疎通が出来る学習者を対象とするレベル。

目標:基本的な動詞、助詞と共に、「〜は〜です(でした)」「〜は〜ます(ました)」、て形から作る文型(例えば、〜て〜、〜ています、〜てください、〜てもいいです、〜てくれませんか)」、た形から作る文型(例えば、〜たことがあります、〜たり〜たりします、〜たほうがいいです)、ない形から作る文型(例えば、〜ないでください、〜なければなりません、〜なくてもいいです)、辞書形から作る文型(例えば、〜ことができます、〜は〜ことです、〜前に)、又、形容詞の活用を使い正しい文で会話をする。漢字は100字程度、語彙は500語程度の習得を目標とする。日本語能力試験N-5級(旧4級)レベル程度を目指す。


Elementary Ⅱ

Elementary Ⅰの目標を達成し、日本語教科書初級前半(例:『Japanese For Busy People II』 又は『みんなの日本語Ⅰ』)の大半の学習を終えた者、又は日本語能力試験N-5級(旧4級)合格者を対象とするレベル。

初級半ばから後半の文型を使用し、正しい日本語表現をすること、また短文を読むこと、漢字は200字程度、語彙は800語程度の習得を目標とし、日本語能力試験N-4級(旧3級)受験60%獲得をめざすレベル。


Elementary Ⅲ

Elementary Ⅱまでの目標を達成し、意思形、可能形、受身形、使役形、「たら、なら、ば」など初級後半の文法や表現を使って比較的自由に自分の表現したい内容を言い表せること(例えば、電話での問い合わせ、依頼、断るなど)、また平易な文や短文の読み書きができることを目標とする。漢字は300字程度、語彙は1500語程度の習得を目標とし、日本語能力試験N-4級(旧3級)受験80%獲得をめざすレベル。




中級レベル

Intermediate Ⅰ

初級日本語文法を修了し、これを基により高度な文法や簡単な慣用表現などを使って日常生活に役立つ会話、状況説明などができること、簡単な文章の読み書きができることを目標とする。すでに日本語能力試験N-4級(旧3級)に合格し、初めてN-3、N-2級(旧2級)に挑戦するレベル。


Intermediate Ⅰ-Conversation

上記のレベルと同等であるが、日本語能力試験の合格を目指すことが目的ではなく、会話の上達、 およびヒアリング技術の上達を目標とする。


Intermediate Ⅱ

I-Ⅰの目標を達成し、これらを十分に活用して自由に自己表現ができることを目標とする。 漢字は1,000字程度、語彙は6,000語程度の習得を目標とする。 過去に日本語能力試験N-2級(旧2級)受験の勉強をしたことがあり、再度N-2級(旧2級)に挑戦するレベル。




上級レベル

Advanced Ⅰ

高度な文法や慣用表現などを使って社会一般の事柄についての会話や意見交換などができること、 新聞、エッセイ、小説などが読めること、エッセイなどが書けること。漢字2000字程度、 語彙10000語程度の習得を目標とする。すでに日本語能力試験N-2級(旧2級)に合格し、初めてN-1級(旧1級)に挑戦するレベル。


Advanced Ⅱ

A-Ⅰの目標を達成し、これらを自由に駆使することができ、また更に高度なレベル (例えば、社会・時事問題などについて討論ができる、論文などの読み書きができる) に到達することを目標とする。過去に日本語能力試験N-1級(旧1級)を受験したことがあるか、 N-1級(旧1級)受験の勉強をしたことがあり再度N-1級(旧1級)に挑戦するレベル。又はN-1級(旧1級)に合格したレベル。




なお、所属するクラスは基本的に当校における面接とプレイスメントテスト及び、 トライアルレッスンなどによってSILが決定することとする。コース開始後、Elementaryまでのクラス変更は1度しか認めない。 但し、Intermediate以上の学生はクラススケジュール(読解、聴解、文字、語彙、文法)に合わせて、 出席するクラスについて事前に講師と相談のうえ他学生の迷惑にならないようにして選択する。